4月4日開催の定例教育委員会において、新たに「石都々古和気神社御仮屋の狛犬」が町指定有形文化財に指定されました。
所在地 | 石川町字下泉地内(石都々古和気神社御仮屋の参道内) |
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種別 | 有形文化財(彫刻・美術工芸品) |
員数 | 一対(阿像・吽像) |
形状 | 阿像・吽像とも、蹲踞型。吽像には1匹の子獅子が寄り添っています。 |
作者 | 小林和平 |
年代 | 昭和14年(1939)製作 |
説明 | 「石都々古和気神社御仮屋の狛犬」は、本町出身(旧沢井村)の石工・小林和平が58歳の時に造立したものです。伝統的な「蹲踞型」でありつつも、単なる「お座り」の像ではありません。阿像においては、後脚から頭頂部にかけて螺旋を描くような体の捻り、異常なまでに張り出した胸筋、側面から見ると蛇が鎌首を持ち上げたような体のしなりと、従来の阿像には見ることのできない造形です。透かし彫りや装飾を排しながらも、石造物という静物を生き物の如く表現した究極の作品と言えます。また、吽像も「蹲踞型」の形態を取りながら、幼い狛犬を侍らせ神獣としての神々しさと母性に満ちた慈愛の造形となっています。阿像の厳しさと、吽像の優しさのコントラストにより、阿像・吽像ともにお互いの造形美を引き立てており、二体一対となることで成立した狛犬造形の傑作と表現しても過言ではありません。全国的に見ても極めて美術工芸的価値の高い、貴重な文化財と言えます。 |
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吽像 | 阿像 |
お問い合わせ先
石川町教育委員会 生涯学習課 文化振興係(石川町立歴史民俗資料館内)
TEL:0247-26-3768